【2025下半期井手ベスト】カリートロ|プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア リゼルヴァ 2018
CALITRO Primitivo di Manduria DOC Riserva
10,120 円(税込)
木に生ったまま干しブドウにして醸造された重厚濃密プリミティーヴォ
在庫 残りあと12
鉄分が豊富な赤い土壌。樹齢60年以上のアルベレッロ仕立て(株仕立て)の古い畑のブドウから造られるリゼルヴァ。木に生ったままアパッシメント(干しブドウに)されたブドウを9月上旬に収穫。ステンレスタンクにてセレクト酵母と共に発酵し、6ヶ月間熟成。アメリカンオークとフレンチオークの新バリックで12ヶ月間熟成。外観は濃いルビー色。スパイス、黒系果実、熟したブラックチェリーといった複雑な香り。柔らかで凝縮された旨みがバランスよく広がり、余韻に長く続きます。※通常より大きめのボトルとなります。(750ml)
| カテゴリー |
赤ワイン ,
プーリア州 ,
CALITRO(カリートロ ) ,
中部・南イタリア ,
イタリアワイン ,
高評価レビューワイン ,
お誕生日に飲みたいワイン ,
10,000円~19,999円 ,
営業井手の2025年ベストワイン ,
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| ブドウ品種 |
プリミティーヴォ100% |
| ワイナリー |
CALITRO |
| 容量/度数 |
750ml/14.5% |
| おすすめ料理 |
バルサミコ風味の照り焼きチキン/仔羊の香草パン粉焼き |
このワインのレビュー
高島屋大阪の外商顧客にケース単位で売れた立体感のある濃厚ワイン!
投稿者: 井手悠馬(Vino Hayashi 大阪営業所長)
おすすめレベル:★★★★★
少し前になりますが、高島屋大阪で特設のワインブースを2週間任された事があります。
このワインが1番売れました。
いや、ずば抜けて。と言った方が正しい言い方です。
試飲ブースに来たお客様は、バローロやバルバレスコ、キャンティ、ブルネッロなど、名前の知っているワインをまず試飲します。
でも最終的にこのプリミティーヴォのリゼルヴァを買って帰る方が多過ぎました。
中には『購入した2日後に6本再購入』されるお客様や、外商から、お得意様に12本自宅に直送して欲しいと依頼が来たり。
1番記憶に残っているのは、高齢の夫婦が普通より太くて重いこのワインを二人で持って帰れる限界の重さを確認しながら3本購入して持ち帰った事です。
お二人は『お正月に家族皆んなで飲むワインです』と笑顔でお話しいただいた時は元気をもらいました。
Vino Hayashi特設ブースのイベント期間が終わっても追加注文が続くワインです。
かれこれ5年以上経つのに。
何故か?
味わいのスケールの大きさと立体感が見事に融合したワインだからです!
スケールって何?ってなるので説明を細かくしますね。
まず、枝干しのシワシワの干しブドウをプレスして濃厚な果汁を絞ります。
『枝干し』ですよ!よく聞く『陰干し』じゃないです!
枝干しとは、絶対に雨が降らない乾燥した気候で、ブドウを枝に付けたまま水分を抜きます。
生産者曰く、水分は蒸発して抜けますが『水分以外の栄養は枝からブドウに入っていくそうです』そして『果皮』と『種』の熟成も同時進行します。ここが陰干しとは違うところです。
高級赤ワインは、遅摘みが基本です。それは果皮と種の熟成を待ち、酸味と果実味とミネラルを最大限に引き出します。
要するに『果皮と種も凄く重要』って事です。
その遅摘の過程を、ブドウの水分を抜きながら行える奇跡のテロワールです。
もう一度言います=奇跡のテロワール!
柔らかい酸味と強い濃厚な果実味、黒系のクローブや黒胡椒の陰性のスパイス感、優しくてジューシーなタンニン、新樽熟成のリッチ余韻が長く続きます。
黒果実系のワインは『クローブや黒胡椒のスパイス感』が凄く重要です!
これが無いと甘いだけで立体感の無い単調なワインになります。
『7年の熟成期間』で見事に立体感のある低いトーンのワインに仕上がっています。
枝干しはリスクが高く=途中で雨が降るとカビが生えたり、水分が急に入り果皮が破裂したり、腐ったりと『ハイリスクな栽培方法』です。
しかし、完熟だけでは辿り着けない枝干しは、果実味と甘い樽で誤魔化しているだけのワインとは次元が違います。
濃厚でエレガント!相反する味わいが一つに重なる奇跡の気候で造るワインです。
そしてこの奇跡のワインを最大限生かすペアリングが牛肉です。
特に『冬の和牛』です。
サシ入りの和牛の脂は脂を流す為に強いタンニンの赤ワインのが良い。
これは迷信です!
和牛の脂は融点が低いので口の体温で溶けます。
溶けた脂は強い特有の甘みがあります。
牛の旨味と甘味に強いタンニンは全て味を切ってしまいます!
柔らかくジューシーなタンニンとクローブや黒胡椒の深みのある強い果実味が、ソースとなり見事に融合します。
重要なのは暗くて濃厚な果実味とアフターの甘いタンニン、樽感がリッチに仕上げてくれる。
私が高級店に伝え続けている牛肉ペアリング理論です。
余談ですが鹿と馬もベストペアリングになります。
この生産者は何造っても別格だな。
私も今年は実家の両親と焼肉でもしながら飲もうかな。
鹿児島催事人気No.1
投稿者: ソムリエ大薗隆博(鹿児島 ブラッスリーヴァンダンジュ)
おすすめレベル:★★★★★
鹿児島の百貨店での催事の際に、いつも大人気の南イタリアのプーリア州で造られるこのカリートロのワインは、とても重圧で大きめなボトルを使用し、存在感大。
黒味を帯びたダークチェリーレッドで粘性もしっかりした外観で、南国の温暖なエリアの熟したブドウから仕込まれた風味のヴォリューム感も感じられ、熟したチェリーのコンポートやカシスのジャム、甘草にナツメグにブラックペッパーやカカオ等複雑な香り。
口に含むとアメリカとフレンチオークの新樽熟成による果実の凝縮した甘味とタンニン、そして適度な酸味も感じ、余韻には南国プーリア州で「アパッシメント(陰干し)」して糖度を高めたこのワインの取り組みは、コーヒーを飲んだ後味にも似た独特なアフターフレーヴァ―が素晴らしい。
牛肉や仔羊料理は勿論だが、チョコレートを使ったデザート等とも抜群の相性を楽しめる・・・。
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