これは売れましたね。
入荷が夏の終わり頃でしたが、特にソムリエ経験の長い方にファンが多く売れたワインです！

試飲した瞬間にリストの値段を確認していました。
「これ旨いな！ほんで安いな、何でなん？」
毎回の聞かれるパターンです。

通常3万円以上するブルネッロを造る工程の中で樽熟成の工程中に選定された早飲みに適した樽をブレンドして造ります。

ここが凄く重要なポイントです！
ブドウの剪定ではなく、『樽熟成中の選定』です。
クパーノは厳しい剪定で有名なワイナリーです。

使うブドウは厳しい剪定に剪定を重ねて生き残ったブドウです。
1つの枝に2〜４房しか残さない徹底した厳格な剪定。
立ち会ったスタッフが、「熟して丸々と太ったブドウを無慈悲にボトボト切り落としていく光景が今も忘れられない…」と引き攣った表情で話してくれました。

『生き残り数パーセントの猛者達（ブドウ）』を贅沢に使っています。
ワインの根本はブドウです。
その根本の基準が別次元に違うのだから旨いに決まっている！
クパーノの創始者のリオネル・コズン氏は、ブルゴーニュの神アンリ・ジャイエに師事したフランス人です。

樽の使い方も神がかっています。
猛者ブドウで造ったワインをOxo Line racks（オクソライン・ラック）
通称＝回転バリックで熟成させます。
最高級のフレチバリックを回転させながら均一に熟成させる最高級の樽熟成方法です。
回転させる事により、攪拌（バトナージュ）する必要がありません。
その為、樽の中は攪拌用の空気の隙間を空ける必要がない！
『不本意な酸化を防ぐ事ができる』高品質な樽熟成ラックシステムです。
 
話を戻しますが、『樽熟成の樽選定』って何？バリックを知り尽くしたリオネル・コズン氏が熟成過程で樽の中のワインの状態を見極めます。
熟成中の樽の中から早飲みできる樽を数樽厳選してリリースしてくれます。

それがこの『クパーノロッソ』です。
気軽にクパーノ作品を楽しんで欲しいとの想いで造っています。
なので『安い瓶を使用』して極力コストを抑えています！

ブルネッロの下のカテゴリーのロッソ・ディ・モンタルチーノ定価14,800円、より気軽に飲めるカテゴリーです。

美味すぎて気軽に飲めないですけどね！
今年入荷したワインですが、抜群に良い状態で開いています！
いつもは入荷してすぐ売り切れるのですが、今回は前々からの予約を現地スタッフに懇願して少し多く入荷しました！

『生き残り数パーセントの猛者達（ブドウ）』を『回転バリックで熟成』、『早飲みできる状態にブレンド』感謝しかありません。

3万クラスの味わいをこの価格で楽しめます！
大きめのグラスでゆっくり楽しんでください。
飲み終わった後、ため息がこぼれます。
ワインとは、突き詰めると『ブドウの力』なのだな。
と深く考える体験になりました。